血圧を下げる方法

高めの血圧を改善していくうえでは、食生活や生活サイクルなどを含めた生活習慣全体を改善していくということも大切になってきます。
生活習慣病の代表的なものとして高血圧、脂質異常症、糖尿病、肥満があげられますが、これらは「サイレントキラー」とも呼ばれており、自覚症状がほとんどないまま症状が進行して、やがて死に至るという危険なものなのです。

 

そのため、日常生活の中に運動を取り入れることは体力の向上と健康の維持・増進に効果があるとされています。生活習慣病の予防や改善という点からも運動を取り入れることは有効です。
年齢や症状の程度、体質なども大いに関係するので注意が必要です。

 

たとえば、高血圧症、循環器系の疾患などの場合には、「激しい運動」は命を危険にするので、避けた方が良いでしょう。筋力トレーニング、登山、武道、縄跳びなどが「激しい運動」といえるでしょう。
そのため、体や心臓にあまり負担をかけない「適度な運動」を取り入れることをお勧めします。具体的には、ウォーキング、サイクリング、軽い水泳などです。
運動の激しさ、強さについては個人差がありますが、1分間の脈拍110回というのが一つの目安になります。こうした有酸素運動を取り入れながら心臓の働きや血流を良くすることが、症状の改善につながります。
素人考えで勝手に判断するのではなく、医師と相談しながら自分の状態にあった適切な運動を心がけるようにしましょう。

 

 

■薬の服用

 

高血圧を改善するうえでは、食事と運動の両面から取り組むことが大切です。しかし、これを続けるだけでは、十分な効果を得られないことがあります。これは、本人の自覚や努力が足りないというものではなく、症状の程度や体質、環境などが大いに影響することが少なくありません。
そのような場合には、薬の服用も必要になります。
血圧を下げる薬としては利尿薬、ベータ遮断薬、カルシウム拮抗薬などがあげられます。

 

○利尿薬
腎臓に働いてナトリウム(塩分)の排泄を促すことで尿の出をよくします。
ナトリウムには水を引き込む性質があるので、ナトリウムを排泄することで血液中の過剰な水分が減り、血圧が下がります。

 

○ベータ遮断薬
ベータ遮断薬は心臓の心拍数を減らすことで収縮力を弱めるのです。その結果、血圧が下がります。心不全の悪化を防ぐのに用いられます。

 

○カルシウム拮抗薬
カルシウム拮抗薬には末梢血管を拡張させる、心臓の血管も拡げるなどの働きがあります。高血圧や狭心症の治療に使われています。

 

○医師や薬剤師の指示に従って
これ以外にも、血液中のコレステロールを下げる薬、血液をさらさらにして血栓を防ぐ薬などが処方されることもあります。
高血圧の治療に関する薬にもたくさんの種類があります。それぞれの症状や体質、年齢など様々な要因を考慮しながら医師が処方してくれるのです。
薬には、たとえ低い確率であっても副作用があります。また、薬の飲み合わせなどにも注意が必要です。
具体的には、カルシウム拮抗薬とグレープフルーツを併用すると血圧が下がりすぎるなどの危険があるからです。
十分に説明を受けてから医師や薬剤師の指示に従って、用法・容量を守って服用しましょう。
また、自分の病気であることをしっかり自覚して他人任せにせず、自分なりに薬や治療法に対する理解を深めていくことも大切です。