血圧の正常値

正常値・適性値とされる血圧は年齢や性別によって変わります。さらに、個人の血圧も一定ではなく、時間帯や周囲の状況などに影響されて変化するのです。たとえば、病院で測ったものと自宅で測ったものが大きく違うということもあります。
血圧の正常値について見ていきましょう
20代から65歳未満の方については、医療機関などでの血圧が140/90mmHg未満、自宅での血圧が135/85mmHg 未満が正常値の目安になります。
65歳以上の方については、少し上がって医療機関が150/90mmHg未満、自宅が145/85mmHg 未満が目安になります。

 

 

病院などの医療機関で測定する場合、自宅で測るよりも高い数値がでることが多いのです。
普段過ごしている自宅とは周りの状況が違っている、血圧を測ることを意識するなど緊張が強まるなどが影響するからです。反対に自宅だとゆったりとした気持ちで測定できるので数値が低くなる傾向にあります。
血圧の正常値の目安にかかわって医療機関での数値と自宅での数値に違いがあるのは、こうした理由によります。

 

また、血圧はそのほかの様々な要因によっても変化します。
階段を上ったり、走ったりしたすぐあとは心拍数が上がっています。ですから、血圧も高くなっています。さらに、気温や室温の変化によっても上がったり下がったりします。姿勢によっても変化するのです。何らかの事情で緊張感が高まっている時にも血圧は高くなるのです。
これ以外にも、いきなり電話がなった、ドアをノックされたなど、ちょっとしたことが影響して血圧があがることもあります。

 

ですから、日ごろから同じ手順に従って、落ち着いた状態で血圧を測ることが大切です。
たとえば、朝ならば目覚めてから1時間以内、排尿をすませて食事をする前に、座って1分から2分安静にしてから測る。夜ならば食事や入浴の直後をさけて、排尿をすませて座って1分から2分安静にしてから測る。などして、その数値を比較することで、血圧が一定であるか、上がる(下がる)などの変化はないか、正常値におさまっているかなどを判断することができるのです。

 

 

■食後の血圧の変化に注意
血圧が一日の生活の中でどのように変化しているのか見ていきましょう。
血圧は朝、目覚める前からゆるやかに上昇します。
精神的、肉体的な活動が活発になることで、さらに血圧も上昇していきます。
お昼を過ぎて夕方に近くなると血圧も低下し始めます。一番低くなるのは、夜中の3時ごろだといわれています。
こうした一日のサイクルに加えて、食事、運動、会話、作業、入浴、ストレスなどによる変化も影響するので血圧は一定でないといわれるのです。
こうした中で、変化が大きいのが食事の後だといわれています。
食事を摂ると血圧は上昇します。その後、一時間ほどで元の血圧にもどります。
しかし、食事の後、急激に血圧が上がる(食後高血圧)、逆に食後に血圧が下がる(食後低血圧)などの場合には注意が必要です。
食後高血圧や食後低血圧には動脈硬化や心筋梗塞、脳溢血など危険な病気につながるリスクがあるからです。
そのため、食後高血圧に対しては、食事中の脂肪や糖分などの吸収を抑えるなどの工夫が必要になります。食前にお茶などを飲むことで糖分の吸収を抑える、食事中にもお茶などを飲めば脂肪の吸収が抑えられるのです。
食後低血圧は高齢者で高血圧という人に見られるもので、立ちくらみや体のだるさなど症状があらわれます。
こうした、食後の急激な血圧の変化を防ぐものとして、食後のお茶やコーヒーが有効です。お茶やコーヒーに含まれるカフェインにその効果があるからです。
洋の東西を問わず、習慣となっていた食後の飲み物が血圧にも関係していたというのは、まさに先人の知恵といえるかもしれません。