ピアノが88鍵である理由

ピアノの鍵盤の数は現在、88というのが標準になっています。しかしながら、ピアノが発明された当初は鍵盤の数は54しかなかったそうです。

 

そこから時代と共に鍵盤の数は少しずつ増えていって音の幅は広がり、現在の7と1/4オクターブを表現できる88鍵という数でと落ち着きました。

 

どんどん増えていったのなら、より多くなりそうなものですが、どうして88鍵で標準化されてしまったのでしょうか?

 

これはピアノを習っている人でもなかなか知らないことです。

 

実はこれ、人間の耳の構造が関わっているのです。

 

人間の耳で聞きとる事が出来る音というのは限界があり、約20ヘルツから2万ヘルツの間と言われていて、そのうち音程として聞きとることが可能な幅は4000ヘルツなのです。

 

ですから、これ以上の鍵盤の数を増やしたところで音楽としては聞こえず、ただのノイズとしてしか聞くことができないのですね。ですから、これ以上増やす意味が無いのです。
実は外国のメーカーの中には低音を伸ばして97鍵のピアノを作っているところもあるそうですが、最低音部の9鍵が演奏で使われることはほとんどありません。

 

ではなぜ作っているのかというと、他の鍵を弾いた際に、その弦と共鳴することで響きが豊かになる効果を与えることができるという演出上の機能であって、演奏用の音ではないのだそうです。

 

ピアノはもう、人間の限界まで開発されていて、あとはピアノ一台で何を表現するか、またピアノにどういう特性をもたせるのかによって今後は開発・改良が進んでいくのでしょうね。